国の特徴~ベトナム~
ベトナムは日本への留学生数が中国の次に多くなっていると以前の記事にてお伝えしたと思います。また、多くの日系企業がベトナムに進出しており、弊社の海外現地オフィスもあります。そこで今回は、日本と深い関係のあるベトナムについて、「ベトナムってどんな国?」「有名な大学は?」「日本語学んでいる人はどれくらいいるの?」などの情報をお伝えしようと思います。
目次
- 基本情報
- 有名な大学
- 大学と就活のスケジュール
- 平均年収
- 日本語学科で学んでいる人の数
- まとめ
1. 基本情報
面積:32万9,241平方キロメートル人口:約9,762万人
首都:ハノイ
言語:ベトナム語
宗教:仏教、カトリック、カオダイ教など
時差:日本より2時間遅い
出展:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html#section1(令和3年4月16日)
2. 有名な大学
ベトナムの大学の特徴として、1つの大学がハノイとホーチミンに分校を持っていることが挙げられます。例えば、日本の大学がそれぞれ東京と大阪の両方に分校をもっているイメージです。今回は、QSランク(高等教育の世界的評価機関であるQS Quacquarelli Symonds社が実施している世界大学ランキング)において、ベトナムで上位を占めている「ベトナム貿易大学、ベトナム国家大学、ハノイ工科大学」の3つの大学についてご紹介します!
・ベトナム貿易大学(Foreign Trade University, FTU)
1960年に設立された公立大学で、財務・マネジメント・マーケティングなどのビジネス関係のコースで有名な大学です。日本語教育・日本語学部があるため、日本語能力試験(JLPT)においてN1やN2を取得している学生もいます。
・ベトナム国家大学(Vietnum National University, VNU)
ベトナム国家大学ハノイ校は、ベトナムの東大のような位置づけです。1906年に設立されており、自然科学、技術、人文社会科学、経済学の分野で、126の学部プログラム、131の修士プログラム、107の博士プログラムがあります。
・ハノイ工科大学(Hanoi Univesrsity of Scienece and Technology, HUST)
ベトナムの近代化と工業化における人材育成を目的として、1956年に設立されました。ベトナム初の技術系総合大学で、以前JICAのプロジェクトも行われており、日本とも関わりの深い大学です。
3. 大学と就活のスケジュール
・ベトナムの大学スケジュールは?ベトナムの教育機関は大学を含め毎年9月から始まります。
9月から2月前後に始まるテト(旧正月)までを前期、テト以降から6月中旬までを後期とした2学期制となっています。1月に前期の期末テスト、6月中旬に後期の期末テストがあります。夏休みは後期テスト後の6月中旬から8月です。
旧正月であるテト(テトグエンダン)には、ベトナムで毎年最大かつ最も人気のあるお祭りが行われます。これは祖先への敬意を示すとともに、家族と一緒に新年を迎える機会です。
テトの祝日は、太陰暦の最初の月の初日にあたり、最長で7〜9日続きます。日本の正月のようなもので、1年間で最も重要なイベントです。この期間は大使館の事務所も休業になるので、時期を避けて採用活動を行う必要があります。
・いつ就活を始めるのか?
日本では大学在学中に就活を始めることが一般的ですが、ベトナムでは大学の卒業前後に就職活動を始める人が多く、就活のピークシーズンは6月です。
4. 平均年収
2020年の1人当たりの年間平均所得は、5,076万ドン(約24万円)(データ:月間平均所得は423万ドン(約2万円))*でした。2010年比では1,668万ドン増加して10年間で約3倍となっており、経済成長の真っ只中にあることが窺えます。ちなみに日本の平均所得は552.3万円(2019年)ですので、給料を求めて日本への就職を考えている方も一定数います。
*1ドン=0.0048円(2021年6月15日現在)
出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/06/a8fdd777d36d258a.html
5. 日本語学科で学んでいる人の数
日本語学習数は、2018年度時点で2016年度から約11万人増加し、174, 521人(世界6位)でした。また、日本語教師数も7,030人*で世界3位となっています。*2018年度現在
そのため、ベトナムには来日意欲の高い方や日本に興味をもつ方は年々増えていると言えます。
出展:海外の日本語教育の現状(2018年度 日本語教育機関調査より)(JAPANFOUNFATION国際交流基金)
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey2018/all.pdf
6. まとめ
ベトナムには上位大学においても日本語学科が存在し、日本語学習者数が世界の中でも多いことをおわかり頂けたのではないでしょうか。日本に興味をもっている人が多いため、採用した際にも日本の会社に馴染もうとする意欲が強い人が多くいらっしゃいます。
労働人口が減少している日本国内だけでなく、世界に目を向けて人材を獲得することで、会社の成長やダイバーシティの推進に繋がるのではないのでしょうか。
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