『インド工科大学』世界屈指の優秀なITエンジニア輩出大学の選考は特殊!?

インド工科大学採用

世界的に有名な大企業のトップ人材をも排出するインド工科大学。
実際、アメリカGoogleのCEO「スンダル・ピチャイ」や、マイクロソフトCEO「サティア・ナデラ」など世界的大企業のトップ人材を輩出していることでも有名です!

今回は、そんなインド工科大学の「概要」「優秀なIT人材を採用するための特殊な選考プロセス」「メリット」などをお伝えします。

    目次
  1. インド工科大学について
  2. インド工科大学の入学試験
  3. インド工科大学採用の特徴
  4. インド工科大学の学生を採用するメリット
  5. 事例紹介
  6. まとめ

1.インド工科大学について

インド工科大学(通称IIT)は、1947年に独立したインドの経済的・社会的発展に資する人材を養成するため、特に科学者と技術者の育成を目的に設立されました。
インド国内最高峰の理工系高等教育機関で、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)をモデルにして設立されました。

インド国内に23校をもつインド工科大学はアメリカのマサチューセッツ工科大学をモデルにして設立され、最⾼峰の技術系学⽣が集まることで世界的に注⽬されている大学です。
大学ランキング上位のIITマドラス校、 IITデリー校、IITボンベイ校、IITカンプール校、IITカラグプル校の5校はOld IIT、それ以外の18校はNew IITと分類されます。それぞれのキャンパスは独立運営されています。

インド工科大学の特長
小規模ながら国内屈指の頭脳を集結している点であり、デリー校でみても、教職員数470名(他に、一般スタッフ1700名)、学生数 1500名、理工系院生1500名、博士課程650名、他にMBA課程等に300名といった規模です。

インド工科大学の所在地


2.インド工科大学の入学試験


全国から10万人を優に超える志願者が応募するといわれているIIT-JEE (Joint Entrance Examination: IIT 合同試験 )と呼ばれる独自の入学試験を実施します。

入学試験は、英語もしくはヒンディー語で行われ、科学、物理、数学の3科目のみを予備試験( Screening Test)、本試験(Main Examination)の二段階で、大学課程への毎年の入学枠は、6校(IIT Delhi, Kanpur, Mumbai, Chennai,Karagpur, Hyderabad)併せて3000人足らずのため、倍率は約60倍です。

その激しい競争を勝ち抜いた学生が在籍しているのがインド工科大学です。

3.インド工科大学採用の特徴


上記でお伝えした激しい競争を勝ち抜いた学生が在籍し、世界の名だたる企業から引き合いのあるインド工科大学では特殊な選考フローが組まれているんです!

インド工科大学では、企業が独自に学生にアプローチすることができず、学生の就職活動および企業の採用活動をプレースメントセンター(就職課)が取り仕切っています。

基本、インド工科大学の学生を採用したい企業は、指定された期日に大学をおとずれ、その日に採用選考を行う「オンキャンパスリクルーティング」のスタイルをとっています。
※新型コロナウィルスの影響で2020年、2021年はオンラインにて実施されました。
ただ、インターンシップを経由した採用は、面接会実施日は企業側の希望も汲んで調整出来ることができます。インターンシップを経由した採用のメリットや実施方法などは、 インド工科大学採用~インターンシップ編~よりご確認いただけます。

では、インターンシップ経由ではなく、インド工科大学の学生を採用したいと思った場合に、どのような準備が必要なのかをお伝えします。

企業は事前にさまざまな書類を提出する必要があります。この資料に基づき、プレースメントセンターが企業を、面接の枠組み(Day1 からDay10)に振り分け、企業はその枠組みで面接をするという形を取っています。

そのため、企業が参加できるのは1日のみで、面接会当日に、企業はその日中に内定を出す必要があります。面接したあと、一旦社内に持ち帰り検討するというようなことはできません。

この企業が参加できるDayは、インド工科大学側が過去の採用実績、給与、インターンシップの実施有無、働きやすさをベースに大学側が独自の採点方式で決めます。

基本的には学生に人気の企業、要は年収が高い企業から順に振り分けられることが多いです。
これまでの弊社の経験上、目安としては年収700万円以上の会社が上記でご説明したOld IITのDay1となっています。

また、日本の学生のようにすべての面接の結果がそろってから、どこの企業に行くのかをきめるということはできず、1社から内定をもらった時点で就職活動は終了です。

そして、基本内定承諾後の辞退は原則ありません。
ただし、海外の大学院進学が決まるのが翌年春のため、そこでアイビーリーグなど欧米のトップ大学から、フルスカラシップでの奨学金付入学オファーなどを受け取ると辞退リスクは一部ございます。
これに関しては、選考会での内定承諾後に他社を選考受けられないというルールがあるのですが、大学院への進学はインド工科大学も容認をしています。

ただ、この奨学金も非常に狭き門であり、当社過去13n年の実績で内定後の辞退率はわずか5%です。


下記選考会(Placement)のイメージを理解いただくために、例をお伝えします。

Day1に面接のある学生であれば、Day1にもらった内定の中から1社内定先を決める、もしくは、全て内定を断り翌日のDay2に参加するか2択です。
つまり企業としては、プレースメント初日のDay1に参加する企業が圧倒的に基本すべての希望していていた学生と面接することができますが、Day3に割り振られた場合、面接を予定していた学生がDay1で受けた会社の内定を承諾すると、その学生との面接は行うことができません。

そのため、プレースメントの日程は重要になってくるのです!

4.インド工科大学の学生を採用するメリット


プレースメントに参加し、インド工科大学学生を採用するメリットは、優秀学生を短期間で採用できるという「採用効率の良さ」です。

企業がやるべきこととスケジュールが明確に決まっており、内定だしも面接当日に行う必要があり、また内定承諾も当日中にわかるため、1日で選考を終了することができ、採用効率をあげることが可能です。


5.事例紹介


最後に弊社でご支援させていただいた企業の事例をご紹介します。

1.ITメガベンチャー(従業員:約6,000名)
応募人数:1,300名
面接人数:60名
内定人数:17名

2. ITベンチャー(約150名)
応募人数:900名
面接人数:35名
内定人数:5名

3.小売業ベンチャー(約400名)
応募人数:500名
面接人数:15名
内定人数:5名

また、2020年のIIT学生の就活状況は、コロナ禍にも関わらずいくつかのキャンパスで内定数が大幅に増加し、就活解禁日初日に国内就職を中心にIIT全体で約1,000件の内定が出されました。
事前採用オファー*(Pre-Placement Offers:企業インターンをした学生に対して、12月の選考が始まる前に内定を出すオファー)は初任給の最高額が約2,300万円(Rs 1.54 crore、2021年8月5日時点のレート換算)と、過去最高額を更新しています。

6. まとめ


事前に大学に書類提出などの手間はかかるものの、面接から内定だし、内定承諾まで1日で完結することができるインド工科大学の特殊な選考について理解いただけたでしょうか。

優秀なIT人材を効率よく採用できるインド工科大学のプレースメント。
ご興味ございましたら、下記よりお問い合わせください。