留学生の就活体験インタビュー11弾!
今回は事業創造大学院大学に通うカザーレ・ダニエレさんのインタビューです。
イタリア出身のダニエレさんがなぜ日本就職を選んだのか、1から始めた就活でどう内定をつかみ取ったのかを語ってくれました。
エントリーした企業数:30社
面接に進むことができた企業数:7社
憧れの1社から内定獲得!
1.イタリアより、日本。自分に合っている場所で就職して、自立したかった
2.真の意味でグローバルな企業への就職を夢見て
3.ESは苦戦。だんだんと、相手の意図や企業が求めるものがわかってきた
4.面接では想定外の質問にも答えられるように
5.合格できると信じてくれた人の存在
6.就活でやってよかったこと・後輩へのアドバイス
①イタリアより、日本。自分に合っている場所で就職して、自立したかった。
Connect Job :日本で就職することを決めた理由を教えてください。
日本で就職したいと思った理由としては、色々あります。
日本は国として、経済的な面で問題が全くないわけではありませんが、雇用の機会は用意されていると思っていて。
また、日本の生活様式や文化も私と合っていると思ったので、長期的に住みたいと思いました。
例えば、イタリアでは声が小さいと言われることが多かったのですが、日本ではそのようなことはありません。
欧米文化では謙虚にコツコツ頑張ることより、自信を持っているかみたいなところが重視されるので。
自分は日本の方が合うなと思いました。
その上、イタリアで若者として就活をすることは非常に大変なんです。
大体、35歳以下の人は仕事がないことが多くて、インターンシップのような形態で雇用されることも多いため、給料が非常に低いです。
仕事に就けていない若者が多いので、高齢者の方がお金持ちになっています。
だから、実は若者の中で自立している人は少ないんです。
②真の意味でグローバルな企業への就職を夢見て。
Connect Job :就職活動はいつ頃から始めましたか?
就職活動は1月から始めました。就活始めたての時はとりあえずSPIの勉強をして、2月から説明会に参加し始めました。3月からはESをどんどん提出していきました。
Connect Job :ダニエレさんが企業を選ぶ際に大事にしていたことは何ですか?
私の就活軸として一番大事にしていたことは、
積極的に外国人を採用している企業であるかどうかです。
様々な企業の説明会に参加していましたが、ダイバーシティがあると世間にアピールするため、外国人を採用する企業も少なからずあるなと思いましたし、
外国人を社員として本当に必要としているから採用している企業は少ないと感じたためです。
そこは外国人社員の数やどのような業務を任せられるのかなどを参考に、見極める必要があるかなと思いますね。
あとは、グローバルな企業が良かったです。
イタリア語は通じなくても、少なくとも英語が使える企業です。
また、企業理念や社会に対する貢献度なども重視していました。
③ESは苦戦。だんだんと、相手の意図や企業が求めるものがわかってきた。
徐々に就活での質問を理解できた、ES準備期間
Connect Job :ES(エントリーシート)では苦戦しましたか?
初めの頃は苦戦しましたが、色々な企業にESを出していく中で、就活においてどういうことを聞かれるかがわかってきました。
大体どの企業も似ている設問を聞かれるので、今まで書いたESの内容から使いたい文章を抜粋したりして後で調整をすると、簡単に提出できると思います。
しかし、初めてESを提出する前の準備期間は非常に大変でした。
どのような質問が聞かれるかわからなかったので、準備がうまくできていないまま、1週間の間たくさんの企業のESを書かかなくてはいけませんでした。
「企業が求めていることは何なのか?」を意識
Connect Job :ES作成で気を付けていたことは何かありますか?
ES作成で気を付けていたことは、企業が求めていることを書くことも大事にするという部分です。
正直すぎて、自分の考えていることだけを書くよりも、企業側が聞きたいと思うようなことを探りながら書くことには気を付けていました。
例えば、一番苦労したエピソードを聞かれた場合には、初めの頃は100%正直に、自分が一番苦労したエピソードを書いていました。
しかし、自分の個人的なエピソードがその会社に合うかどうかはわからないので、それを企業ごとに合わせることが大事だと理解してきました。
④面接では想定外の質問にも答えられるように
Connect Job :面接では、印象に残っていることは何かありますか?
個人的に印象に残っている面接は、役員クラスの社員の方3名と対面で行った最終面接です。
質問される内容は一次・二次面接とほとんど変わりませんでしたが、「あなたが一番落ち着く環境は?」など聞き手の意図が読めない質問もあって、それにどう答えれば良いのかわかりませんでした。
おそらく正解の回答はないと思いますが、最終面接という緊迫した状況下の中で、そういった予想していなかった質問にはっきり答えられるかどうかが見られていたのかなと思います。
選考を重ねていくうちに面接力UP
Connect Job :面接に向けた対策としてはどのようなことをやっていましたか?
面接対策としては受ける企業のことをできるだけ調べて、知っておくことが大事だと感じました。
模擬面接はそんなにやっていなかったのですが、特定の人とだけでなく、友達や先生など、様々な人と練習をするように意識していましたね。
就活中に参加した選考の面接も20回程あったので、練習になりました。
あとは面接対策法というよりは、面接の際に意識することのアドバイスになりますが、面接官の表情を見ながら話すことが大切です。
面接官の表情を見て、失敗したなとわかった時もありました。
留学生は日本語の問題もあると思いますが、
質問の内容がわからない時は、「もう一度お願いします」と言うよりも、「こういう質問ですか」と聞いた方が言葉の壁を乗り越える力を示せると思います。
⑤合格できると信じてくれた人の存在
Connect Job :異国の地での就職活動は大変だったかと思いますが、モチベーションはどのようにして保っていましたか?
モチベーションを保てたのは、様々な人に相談していたからだと思います。
私は合格できると信じてくれた人がいたので、自分に自信がなくても、モチベーションを保ちました。
もちろん失敗すると、落ち込むことは普通ですけど、その失敗から何かを学べる力があれば大丈夫だと思います。
⑥就活でやってよかったこと・後輩へのアドバイス
Connect Job :就活でやっておいてよかったことは何ですか?
説明会に積極的に参加し、積極的に質問をしていたことです。
面接に行ったら、面接官も私のことを覚えてくれていました。
Connect Job :逆にやっておけばよかったと後悔していることはありますか?
サマーインターンシップに参加していればよかったと思っています。
バイトと学校で非常に忙しくて、インターンシップをする時間がなかったのですが、インターンシップをやったほうがいいと思いました。
Connect Job: 最後にこれから就活を始める留学生にアドバイスをお願いします!
外国人として、自分の力が発揮できるように頑張ればきっと成功できます。
編集部からの一言
「サマーインターンには参加せずに就活に挑み、選考を通してESや面接の練習を重ねていったダニエレさん。就活生の皆さんも、言葉の壁や緊張に負けずに、自分なりの対策を考えていけるといいなと思いました。」
「外国人として本当に活躍できるところはどこなのかを重視しているところが印象的でした。留学生に限らず、企業選びにおいて妥協せず、自分の強みや良さが潰れない職場を見つけられるといいですね。」
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