SOLIZE株式会社(以下、SOLIZE)は、1990年の創業以来、製品開発やデジタル技術を活用して、さまざまな業界のクライアントを支援してきました。現在は3D CAD設計解析、モデルベース開発(MBD)、3Dプリンティングをはじめとする最先端の技術ソリューションを軸に、さまざまな事業を展開しています。
技術が進歩する現代において、製品開発やビジネスの変革を支援するプロフェッショナルには、様々な立場から考えることや創造力などが求められています。同社はその実現に向け、社員一人ひとりの成長と可能性を最大限に引き出すため、人材育成や採用活動に力を注いでいます。
今回、そんなSOLIZEで活躍する3名の外国籍社員にインタビューを行い、SOLIZEの魅力や仕事のやりがい、今後のキャリアの目標などをお聞きしました。
*The interview in English with Aurélien is at the bottom of the page.
(Aurélienさんはインタビューを英語で実施。原文はページ下部に掲載しております。)
ゲスト紹介
Naw May Charming Zinさん(以下、Mayさん)
ミャンマー出身。2019年にSOLIZEに入社。現在はモデルベースエンジニアとして、開発業務に従事。
Mahmoud Mamdoh Saleh Elsayed Aliさん(以下、Mahmoudさん)
エジプト出身。日本での大学院留学を経て、2020年にSOLIZEに入社。AIやコンピュータビジョンを専門にするエンジニアとして活躍している。
Aurélien Petiotさん(以下、Aurélienさん)
フランス出身。エネルギー工学を専攻し、フランスや中国でエンジニアリングのキャリアを積む。2023年にSOLIZEに入社し、現在はモデルベースデザイン(MBD)に従事。
インタビュー:中川莉沙
ライター:矢野雅斗
目次
2. スキルアップできる環境に期待。外国籍社員が多くて安心できた。
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1.日本の文化・技術にひかれて日本での挑戦を決めた
──まず、日本で就職しようと思ったきっかけを教えてください。
Mayさん:日本の高い技術力に魅力を感じました。日本で働くことでスキルを高め、成長できると思っています。大学を卒業後、1年間日本語を学び、日本で働くことを目指しました。
Mahmoudさん:生け花などの日本文化に興味を持つ父親の影響で、中学生の頃から日本文化に興味を持っていました。昔、父親と“ラスト・サムライ(The Last Samurai)”という映画を見たのが印象に残っています。
私の出身国エジプトのあるアフリカ・中東地域では、日本のすごい技術や風習を「惑星日本」と呼んでSNSでシェアしたりします。日本は技術と文化が進んでいるので、まるで別の惑星のようだと感じる人が多いのです。私もそんな日本に強い憧れを持っていました。
そして、大学の機械学部を卒業した時にものづくりがしたいと強く思い、日本への留学を決めました。
Aurélienさん:大学時代、日本に行きたいとずっと思っていましたが、通っていた大学は中国と提携しており、学業の一部を中国で過ごすことになりました。工学専攻で、特にエネルギーシステムが研究テーマです。大学卒業して1年間はフランスの原子力発電所で働いていました。
その後、フランスの大学ではインターンシップが必須なこともあり、SOLIZEでのインターンシップをするために中国に移りました。そこで、エネルギー管理システムのMBDエンジニアとして働きました。
コロナ禍がピークを過ぎた後、別の国で生活してみたいと思いました。すでに中国でSOLIZEのインターンを経験していたこともあり、ご縁をいただきました。
スキルアップを目指し、1年間の日本語学習で日本での就職に挑戦したMayさん
2. スキルアップできる環境と、外国籍社員が多くて安心できたことで入社を決めた
──数ある日本の企業の中で、SOLIZEを選んだ理由は何ですか?
Mayさん:大学在学中、SOLIZEが提供するCADの技術講座を受けたことがきっかけです。その中で、実際に学びながらスキルを磨く機会が豊富であることに惹かれました。
Mahmoudさん:日本の大学で行っていた研究は地熱エネルギーに関するものだったのですが、プログラミングやAIに興味を持ち、就職活動ではプログラミング技術の高い企業を調べるようになりました。
会社の評判や社員の声を調べる中で、成長できる会社だと感じました。すでに働いている外国籍の方の顔が輝いていて、さらに興味を持ちました。日本語のサポートが手厚いところも魅力的でした。
業界内で他社もいくつか検討していたのですが、外国籍社員が多く、安心感があったのが決め手となりました。
Aurélienさん:中国でのSOLIZEのインターンシップで、日本発のプロジェクトに取り組んだ際、SOLIZEの社員と働いていました。それがSOLIZEに入社するきっかけでもあり、入社する決め手となりました。
インターンでエンジニアとして経験を積みSOLIZEへ入社したAurélienさん
3.SOLIZEで働いていてやりがいを感じる瞬間
──SOLIZEで働いていて、特にやりがいを感じるのはどんなときですか?
Mayさん:自分が勉強した技術を実際の仕事に活かし、成果を出せたときに成長の実感と大きな達成感があります。
CADエンジニアとして入社したものの、配属先ではテスティングエンジニアとして、新しい技術を学び、成長しながら働くことができています。新しい技術を学ぶのは大変ですが、上司や先輩に話を聞きながら楽しく働いています。
Mahmoudさん:現在、マイクロモビリティ分野の開発に携わっています。機械に知能を持たせて物体を認識できるようにする、というプロジェクトです。将来、高齢者の方が買い物に行くときにお手伝いができるロボットの一部になることが考えられていて、人々の役に立つプロジェクトに貢献できることに誇りを感じます。
日本に住んで8年。日本の社会課題の解決にやりがいを感じると話すMahmoudさん。
4. 高い技術と人間関係の良さを自慢したい
──SOLIZEの自慢したいところを教えてください。
Mayさん:色々な知識を学ぶことができ、技術的な知識がつくことがやはり一番の魅力だと思います。また、外国籍の方が多いので人間関係の面でもいい会社だなと思っています。
Mahmoudさん:フラットな組織で、人間関係に困らないというのが一番ですね。どのポジションの人とも意見を交わしやすい雰囲気です。また、業務の範囲が広く、新しく興味がわいたことにも、先輩に教えてもらいながら、積極的に挑戦できるところも自慢したいです。家族のような組織で毎日楽しく働いています。
Aurélienさん:SOLIZEは、学ぶ姿勢を積極的にサポートしてくれます。特に印象的なのは、チームリーダーが私に新しいコーディングスキルを身につけ、能力を多様化するよう工夫してくれることです。先輩たちが私に学ぶよう促してくれるだけでなく、根気強く多くのことを教えてくれます。
また、SOLIZEでのマネージャーのあり方も魅力だと思います。チームリーダーが定期的に私のプロジェクトの進捗状況を確認し、順調に進んでいるかどうか気にかけてくれるおかげで、ストレスなく働くことができています。
グローバル採用担当の方と談笑する3人。
5. 日本でできた友達と過ごす休日。充実した生活を実感。
──日本でのプライベートな時間はどのように過ごしていますか?
Mayさん:週末にはヨガスタジオに通ったり、外食に出かけたりしています。また、連休があれば友人とパラグライディングやカヌーを楽しむなど、アクティブに過ごしています。友達ができるか不安だったのですが、ヨガスタジオで友達ができ、よく一緒に出かけてます。
Mahmoudさん:日本の会社のイメージとして、夜遅くまで働くのではないかという不安はあったのですが、SOLIZEはフレックスタイムという制度を取っていて、出勤時間と退勤時間を調整できるので、プライベートの時間が確保できています。
平日の仕事終わりにキックボクシングに行ったり、休日には神奈川県の金沢八景から船に乗って釣りをしたりしています。SOLIZEの同期と行くこともあって充実しているなと感じます。
Aurélienさん:週末に友達とハイキングに行くことが楽しみになっています。東京近郊にはハイキングできるスポットが多く、日本は四季の移り変わりも綺麗です。それ以外にも、ボードゲームをしたり、友達と過ごすことが多いです。
6. SOLIZEで挑戦したいこととキャリアの展望
──今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
Mayさん:今は技術的なことを勉強している段階ではありますが、いつかプロジェクトリーダーとしてチームを引っ張る存在になりたいです。
Mahmoudさん:スペシャリストコースとマネージャーコースの2つのキャリアパスがある中で、専門性を高めて、いずれはAI技術のスペシャリストを目指したいなと思っています。
Aurélienさん:私の目標はプロジェクトマネージャーになり、プロジェクト全体の管理を担当することです。そのためには日本語力を大幅に向上させる必要があると感じています。趣味のアニメやドラマを日本語で見て、日々勉強しています。
キャリアアップを目指し、日々奮闘中の3人
7. 日本就職を目指す人へのメッセージ
──これから日本で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
Mayさん:母国を離れて働くことは挑戦の連続ですが、日本の会社では技術はもちろん、コミュニケーション力のスキルアップもできると思っています。週末に出かけていると少しずつ日本語も得意になるので、思い切って日本就職に挑戦してみてください。
Mahmoudさん:まず、日本への留学や就職を考えている方には、不安に思うようなことは全くないよと伝えたいです。また、最初は言語の壁を感じることもあったけど、日本に来てから8年経つと自分が外国人であることを忘れるほど、日本の方は温かく迎え入れてくれるので、怖がらずに日本就職に挑戦してほしいなと思います。
Aurélienさん:日本は豊かで魅力的な文化を持つ素晴らしい国だと思います。異なる文化に触れ、海外で学ぶことはキャリアアップに非常に良いことだと感じています。皆さん日本に来て、文化、伝統、生活様式などについて触れてみてください!
──自信を持って楽しく働いている様子が伺えました。これからの活動が本当に楽しみです。
これからも応援しています!
本社のワーキングスペースにて。外国人の社員も多く働きやすいと話す。
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*Japanese article above*
Connect Job: Could you tell us why you decided to work in Japan?
Aurélien: I have always wanted to go to Japan while at university, but my university had a partnership with China instead. As a result, I spent part of my studies in China. My specialization was engineering, with a focus on energy systems. I started my career in France, working on nuclear plants.
Later, I moved to China again for an internship in SOLIZE, as completing an internship is mandatory for students in French universities. I worked as an MBD engineer on energy management systems.
After the peak of the COVID-19 pandemic, I wanted to try living in a different country. Since I had already been working as an intern at SOLIZE while in China, moving to Japan became a great opportunity. Relocating from China was logistically simpler, which made joining SOLIZE in Japan an appealing choice.
Connect Job: How did you choose SOLIZE from dozens of companies in Japan?
Aurélien: During my one-year internship at SOLIZE in China, I worked on several projects that originated in Japan. As a result, I collaborated with some colleagues from SOLIZE Japan. It would be nice to work with the people I collaborated with again.
Connect Job: Could you tell me how rewarding it is to work in SOLIZE?
Aurélien: In my previous job, I worked on designing a system for selecting components and building the architecture.
Now I'm working on the control design of the system, which involves deeper integration with industrial applications. This role has also helped me gain a better understanding of control design principles, which I find very interesting. In my current project, I am working on coding, and I enjoy the challenge of doing something new. The variety of small tasks at SOLIZE has been helping me improve my coding skills.
Connect Job: Tell me what you like the most about SOLIZE.
Aurélien: I believe the company’s culture encourages employees to learn new things.
Something I really appreciate is that my team leader encouraged me to develop new coding skills and diversify my abilities. My senior colleagues not only encourage me to learn independently but also patiently taught me many things.I also appreciate how SOLIZE manages its employees. Team leaders regularly check in on me to ensure I am doing well on projects, which helps reduce my stress.
Connect Job: How do you spend your free time in Japan?
Aurélien: I enjoy hiking with friends on weekends. I think Tokyo is a great city for hiking. Aside from hiking, I enjoy playing board games or spending time with my friends here.
Connect job: Could you tell me about your career goals?
Aurélien: My goal is to become a project manager and take responsibility for managing entire projects. I believe I need to improve my Japanese in order to do so. Since I enjoy Japanese anime and dramas, I watch them in Japanese to enhance my language skills.
Connect Job: Please give a message to those who are planning to work in Japan in the future!
Aurélien: I think Japan is a great country with a rich and fascinating culture. As a student it's always beneficial to go abroad and immerse yourself in different cultures to advance your career. I would like to encourage people to come to Japan and learn about its culture, traditions, and unique way of life.
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