日本就活体験記第7弾~文系大手半導体メーカー企業内定獲得編~

留学生の就活体験インタビュー第7弾!
今回は大手半導体メーカーに就職が決まった、同志社大学に通うソンさんのインタビューです。
20歳を超えてから日本語を学び始め、それを機に日本留学を決意しました。最初は業界絞りに悩んだものの、自分のやりたいことや自分らしく働けるところに着目し、最終的には半導体メーカーを受けることに…

  1. 勉強した日本語を使うため留学へ
  2. 入学して変わった将来のビジョン
  3. 業界を絞らないままスタートした就活
  4. 失敗から得た、自分に合う企業選びのコツ
  5. 面接に進むためには?
---


① 勉強した日本語を使うため留学へ

Connect Job:ソンさん、この度は「日本就活体験記」のインタビューにご対応いただきありがとうございます。就職活動の話に入る前に、まずは日本留学という道を選んだ理由を教えていただけますか?

私の場合、日本に留学しようと思ったのは、勉強した日本語をちゃんと使ってみたかったからです。
20歳を超えて習った日本語を日本で話したいと思い、自分を試すつもりで日本への留学に挑戦しました。
---


② 入学して変わった将来のビジョン

Connect Job:20歳を超えて勉強を始めたとは思えないくらい日本語が流暢で、ソンさんの努力が伺えます。では、なぜ同志社大学の心理学部を選択したのかも教えていただけますか?

心理学のおかげで受験勉強の際に助けられた経験があり、心理学で人を救えるような存在になりたかったからです。
日本の大学を調べたところ、心理学部をもっている大学は五本の指に入るくらい少なかったです。その中に同志社大学があったので志望しました。

Connect Job:なるほど。同志社大学に入学すると決めた時には日本で就職すると決めていたのですか?

実は入学したときには大学院進学を目指していました。
内定先に出した志望動機にも繋がりますが、2019年の時点で元安倍総理の半導体素材の対韓国輸出規制の話がありました。その時、日本のいくつかの企業は子会社を動かしてまで素材の供給を図ったり、韓国内で工場を作ったりするといった動きを示してくれたということを記事を通して知りました。このことをきっかけに、日本で就職して、日本、韓国、台湾、中国、アメリカなどの国を1つに結ぶ懸け橋のような存在になって世界平和に役立てたらという夢を抱くようになりました。
---


③ 業界を絞らないままスタートした就活

Connect Job:就活を始めたばかりの頃は、どのように対策を進められていましたか?

就活は3年生の夏から本格的に始めました。正直、業界は絞れなかったんですよね。
当時は半導体関連企業を見ていたわけではなくて、メーカーやConnect Job経由でIT企業など、業界に縛られず幅広く受けて色々な経験を積みました。


[自分に合わない業界を受けて苦戦]
大手家電メーカーにESをいくつか提出したのですが、全て落ちてしまいました。
外国人留学生枠ではなく普通に日本人の学生と一緒に競争したんですけど、インターンシップのグループワークやグループディスカッションでは結構良い点数を取ったんです。グループで1位とか2位でしたね。
そのような経験があって、自信満々で申し込んだわけなんですが、これらの企業はBToCにあたるので、やはり業界として日本語が流暢でない留学生より日本人を求めていた、特に私の場合は年齢も高かったということもあり、落ちたのではないかと推測しています。

[日韓関係で半導体メーカーに導かれる]
その反面、半導体業界は韓国との関わりがあったので、勝ち目があったんじゃないかなと思います。
正確に言ったら、半導体を作るメーカーに素材を供給する日本の素材メーカーや、半導体を製造するために必要な機械・装置を韓国、台湾、アメリカに輸出している企業を中心に見るようになりました。

Connect Job:年齢や留学生であることがネックとなった時期もあったということなんですね…
---


④ 失敗から得た、自分に合う企業選びのコツ

Connect Job:将来やりたいことが明確ではなく、就活軸を定めるのが難しい!と思う学生も多いと思いますが、ソンさんはどのように企業を選んでいたのか教えていただけますか?

当時第一志望だった企業の選考に落ちてから考え直したんです。この会社は私を欲しがる枠というか、場所がないから落ちたんだ、と思いました。
じゃあ、韓国からの留学生である私が自分の能力を最大限発揮できる会社はどこだろうと模索した結果、先ほど申し上げた半導体の国際取引をめぐる記事に出会ったんです。そちらを中心的に調べて、私が入社後、韓国と本社を繋ぐ、架け橋のような役割を果たせる場所があるかどうかを重視するようになりました。
私がちゃんと営業職として日本の本社と韓国など海外とでやりとりをしながら働ける場所があるかないか、そして自分が成長できる場所であるかどうか、を私の就活軸としてよく説明していました。
---


⑤面接に進むためには?

Connect Job:無事就活を終えられたソンさんですが、今振り返って後悔していることや辛かったエピソードはありますか?

10社の企業にエントリーして3社しか面接に進めなかったことですね。これには大きく3つ理由があると思います。
まず、最初志望していた企業は留学生が容易に働けるような場所ではなかったのが一つです。次の要因としては年齢です。私は今年で28歳になるので、日本人新卒の年齢と28歳の韓国人留学生を比べられてしまったら、特別な理由がない限り勝てないのかなと思います。
最後は、SPIのことかなって思います。大手はだいたい面接の前にある程度学生を振り落とすためにSPIを設けていますが、対策がおろそかになっていました。SPI対策は3ヶ月程度勉強したかなと思います。卒論のための研究があって、心理学の実験の準備などで忙しかったんですよね。
もし後輩にアドバイスするとしたら、
面接のチャンスが増えるかもしれないから、3年生の時からWEBテストの勉強をした方がいいんじゃないかと言いたいです。
---


最後に、これから就活を始める留学生にアドバイスをお願いします!


1、2年生の間には、 日本人とたくさん交流して就活で語れるエピソードを作ることをおススメします。
留学生の就活では、日本人とコミュニケーションができるかが肝なので、学業以外で日本人と協力する経験を積むことが大切です。
また、3年生の方にはESの添削をたくさんすることを私のアドバイスとします。可能であれば、ConnectJobなど添削してもらえるエキスパートに相談することも大きな助けになります。


編集部からの一言

編集担当P:ソンさんの、途中で就活の軸を考え直した経験は特に印象的でした。留学生として働きやすい企業をどう選ぶかは、留学生の皆さんにぜひ考えてほしいなと思いました。
ソンさんがやったように、留学生であることを強みにして就活に臨むと、ESや面接など、もっとしやすくなるんですね!


編集担当M:自分が興味のある業界や職種を探ることも重要ですが、SUNGさんのように自分が活躍できる場所はどこなのかについて考えることも、納得いく形で就活を終わらせるために必要不可欠な要素だと思いました。




▶日本就活で困ったら「個別相談」がおススメ!


就活は1人で成し遂げるのは難しいものです。
留学生の日本就活を成功に導くべく、Connect Jobでは個別相談/カウンセリングを実施しております。
留学生専任のコンサルタントが就活関連情報の収集はもちろん、履歴書/ESの添削面接練習など、日本就活に関する様々な質問・お悩みにお答えいたします!
日本での就職活動をお考えの方は、いますぐご相談ください!
---個別相談を予約する(無料)