日本就活体験記
中国出身・同志社大学生命医科学部(IT専攻)黄さん今回は、中国出身、IT系企業・システムコンサルティング職の内定を獲得した黄さんのインタビューをご紹介します。
黄さんは、中国での特定の専門的な仕事より、日本での総合職の仕事が自分に合っていると感じ、日本就活を決めました。
大学院に進む友人が多く、就活仲間が少なかったという黄さん。情報収集やモチベの維持に苦しめられながらも就活を成功させた黄さんに留学生ならではのお話をお聞きしました。
エントリーした企業数:15社
面接に進むことができた企業数:10社
IT系企業4社から内定獲得!
5.友人は院進学が多く、仲間がいない中での就活。「情報収集とモチベーション維持は、大変だった」
①マッチ度の高さを実感して日本就職を決意
Connect Job :日本と中国の就職活動を比べてみて感じる違いはありますか? 日本の就職活動を経てから結構感じるのは、やはりみんな総合的な人材を求めている傾向があるということです。
私はなんでもちょっとずつできる、いわゆるジェネラリストタイプの人間だったので、日本での就職は向いていたのかなと思います。
中国で就活をしたことがないので、すごく自信を持って言うことはできないのですが、若手の頃から専門的なスキルを求められる傾向がありました。
また、日本では有名で認知度が高い日本の大学を出たとしても中国に戻るとどこの大学なんだろう?と印象が薄くなってしまうのも、日本就職を決めた理由としてあります。
Connect Job :就活の軸は何でしたか?
業界はITだけでなくメーカーが多かったかなと思います。
軸としては、自由に色々チャレンジできる職場が良かったです。
その中でも、若手が挑戦できる余白があるかどうか、仕事でどれだけ縛られるかなどが大切だったので、役員面接で逆質問していました。
②インターン参加で入念な自己分析と徹底的な業界・職種研究
Connect Job :就職活動はどのように進めましたか? 就活はまず、業界研究から始めました。
自分が大学4年間勉強したことで、果たして本当に技術職になれるのかなという不安があったので、主に技術職のインターンがあれば申し込むようにしていました。
申し込んだ会社は中小企業で、ただただ技術職の方々がどのように働いていて、自分に本当に向いているのかを知るためにやっていました。
また、夏インターンでインフラ系の企業に行きましたが、自分に合っていないことを実感したので、なぜ合っていないと思ったのかを深掘りしました。
その結果、仕事内容が自分にとってやりがいがあまりないという結論になりました。
また、安定している仕事は魅力的に感じられませんでした。
一つ一つインターンが終わってから、自分がどんな風に感じたか、そしてなぜそう感じたのかを考える自己分析を行うようにしていました。
③ES、WEBテスト、面接の順に着々と対策を進めた
Connect Job :ES・Webテスト対策で苦労はありましたか? 就活を始めたとき、私はESに自信がありませんでした。
2か月間、毎日大学のキャリアセンターに行って、自分の書いたものを見てもらってブラッシュアップしていきました。
最後には自信がついて、自分でESを修正できるようになっていきました。
WEBテストには苦手意識があり、あまり気が進まなかったのですが…
まずは参考書を購入しました。玉手箱1冊、SPI2冊を選びました。
そして、この本を何周したらWEBテストを解くことに自信が付くのか考えた時に、私なりの答えとしては同じ本を7周することだったので、それを自分の目標と設定しました。
対策をやりながら同時並行で選考を進めるようにしていましたね。
あとは、テストセンター(会場受験)のSPIもあるんですけど、これは結構WEB上のSPIと違いが大きいように感じました。
一方で、面接はそんなに苦労しなかったです。
20回くらい面接があったのですが、面接をしていくうちに、だんだん話す内容を暗記できてしまいました。
また、役員面接では皆さん忙しいのでベーシックな質問が多く、深掘りされないのですが、一次や二次面接は深掘りされる印象でした。
面接前の情報収集の戦略として、株主情報で運営状況や方向性を見ていました。
面接は会社の理解度や学生とどのくらい相性がいいかを確認しているので、自分が会社と合致するとアピールできそうな材料として、情報を探すようにしていました。
④就活を進めてぶち当たった、3つの壁
Connect Job :就活をしている中で、大変だったことは何ですか?
1. 就活仲間がいなかった
一つ目は、私の学科の知り合いの中で自分だけが就職するという状況だったので、就活仲間があまりいなかったことです。
2. 就活の細部の理解
二つ目は、就活の細かい部分を理解するのに結構時間がかかりました。
夏秋頃に就活を始めた時、例えば
・インターンがどれくらい重要なのか
・一次面接、二次面接、三次面接は徐々に難易度が上がっていく感じなのか、それともあまり変わらないのか
・面接一つ一つにどういった意味があるのか
などをよく理解できずに疑問を抱えてしまいました。
経験を積んで理解していくしかなかったので、苦労しました。
もっと早く相談できる相手を見つけられれば良かったなと思います。
3. 内定承諾先に悩む
三つ目は、内定先を決める上での価値観を自分で考えなければならなかったというところです。
最終的には4つの企業から内定をいただいたので、どこに就職すべきか迷いました。
周りの日本人の友達はその中の1社をすごくいいと言って、絶対そこに行ったほうがいいなどアドバイスをくれていました。
でも、私の中ではその会社に就職してから自分がどのようなキャリアを歩んでいくかがはっきり見えなかったので、最後は違う内定の方を選びました。
就職先を選ぶ時に自分が将来どうしたいのかを考えるのも大変苦労しました。
⑤友人は院進学が多く、仲間がいない中での就活。「情報収集とモチベーション維持は、大変だった」
Connect Job :情報収集はどのようにされていましたか? 就活仲間がいなかった自分にとって役に立ったのがキャリアセンターですね。
2か月間くらいほぼ毎日いました。誰かと就活について話せると気持ちが楽になりますし、サポートしてくれる人がいるんだなって思えて心強かったです。
私の学科では大学院に進学する人が多かったんですけど、同志社大学でも理系でもない同じ高校の友達で就活している子がいて、
今日の面接どんな感じだったか、インターンの感想だったり就活トークをしてストレス発散、モチベーション維持をしていましたね。
後は、Connect Jobのサービスを活用していました。SPI対策のイベントと月曜日に自由に参加できる就活相談室を利用していました。
自分はすごくストレスに弱いので、不安になる面接前などは気が楽になりました。
⑥逆質問を活かして、企業を見極める
Connect Job :その他に就職活動中に心がけていたことはありますか?
私は逆質問の時間を大切にしていました。 社員の方々が答える内容に、会社のことや社員の考え方が反映されていて、おもしろいんですよね。
例えば、自分の就活の軸として、会社の余白みたいな部分、自由に挑戦できる環境があるのかを見ていました。
それを知る機会として面接の逆質問の時間を活用していました。
内定先の会社は基本何でも教えてくれ、イメージもついたので、自分でチャレンジできる環境があると思いました。
Connect Job :最後にこれから就活を始める留学生にアドバイスをお願いします!
中小企業はあまり留学生を募集していないところが多い感じがするので、大手を目指したほうが入りやすいと個人的には思います。
また、もしESに自信がなければ、友達や先生とかキャリアセンターの方に見てもらったほうがいいし、見てもらえたものは後から使いまわせるので良いと思います。
最後は自信を持って就活をすることだと思います。
私は就活の中でエネルギーを貰った一言が「活動量と内定先の質は繋がっている」という言葉です。
今の努力は絶対無駄にならないと思うし、沢山行動すればするほど良い結果に繋がるはずなので、焦らず心配しすぎずに、自分ができる範囲で就活していけば良いと思います。
編集部からの一言:
「黄さんが逆質問の時間を最大限に活用していることは、素晴らしいと思います!逆質問は自分が受けている会社のことをもっと知るための機会なのに、それに気づかず機会を逃してしまう方が多いのはもったいないですよね。」
「周囲に就活仲間がいなかった黄さん。苦戦しつつも、キャリアセンターと就活エージェントを活用し、行動力こそが成功への近道だと再確認させられるお話しでした。」
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