「スキルを活かしながら成長できる」ファッション業界アダストリアに入社した、台湾出身者3名のストーリー【日本就職インタビュー】

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アダストリア新入社員
日本就職インタビュー


人気ブランド「グローバルワーク」「ニコアンド」「ハレ」など、30を超えるブランドを展開するファッション企業、株式会社アダストリア(以下、アダストリア)。店舗数は国内外に約1500店舗、自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」の会員は1700万人にのぼります。

同社は多様性の尊重を推進し、約10年前よりグローバル採用を実施してきました。2023年に初めて台湾にて選考会を実施、現在3名の方が入社され、店舗や本社で活躍されています。

本記事では、台湾出身新入社員の日本就職インタビューをご紹介します。日本就職のきっかけや現在から未来にかけたキャリアについて伺いました。目標は違えど同社で働けて良かったという3名。日々奮闘するそれぞれのストーリーに注目です。

ゲスト:株式会社アダストリア 新入社員

ラウクンさん
台湾出身。文藻外語大学卒業後、2023年10月に新卒でアダストリアに入社。入社後はniko and ... TOKYO (ニコアンド トーキョー)にて勤務。
センユイさん
台湾出身。中山大学卒業後、2023年10月に新卒でアダストリアに入社。入社後は都内のグローバルワーク(GLOBAL WORK)にて勤務。
ライウェイチさん
台湾出身。清華大学院を卒業したあと、台湾にて日系小売業界に勤務。2023年10月に第二新卒でアダストリアに入社。入社後は店舗研修を経て、本部のDX戦略部にて勤務。

営業担当・インタビュー:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 大橋 芽由(以下、大橋)
ライター:中川莉沙、矢野雅斗


目次

1. 台湾出身の私たちが、日本で就職しようと思った理由

2. 入社の決め手 就職先としてアダストリアを選んだ理由

3. 仕事をやってみて楽しいこと・やりがい

4. 入社して3か月のいま、自慢したいアダストリアの魅力

5. 会社で挑戦したいこと・やってみたい仕事、これからのキャリアについて




渋谷ヒカリエ アダストリア本部にて



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1.台湾出身の私たちが、日本で就職しようと思った理由


──早速ですが、みなさんが日本で就職しようと思った理由を教えていただけますか?


ラウクンさん(以下、ラさん):元々日本のファッションスタイルに興味があり、日本のファッション業界に携わりたいと思っていました。また、日本の生活に憧れがあり、日本で働きたいと思っていました。


ライウェイチさん(以下、ライさん):自分は台湾で日系家具メーカーのオペレーションの部署で働いていたのですが、現場の作業効率に違和感を感じました。そんな時、たまたま日本でデジタル化によって効率を改善したという記事を読んだのがきっかけで、日本就職に興味を持つようになりました。日本のお笑いが好きなのも日本就職を決めた理由の一つです。


センユイさん(以下、センさん):私は在学中に日本に交換留学に来たのですが、日本のマーケティングの強さをみて日本でマーケティングに挑戦したい!と思って日本就職を決めました。もともと日本に交換留学に来たのは台湾から近かったり、治安が良かったりという理由だったので日本に移住することにも前向きでした。




観光客の多い店舗で勤務しているラさん。中国語を活かした接客にやりがいを感じている。



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2. 入社の決め手 就職先としてアダストリアを選んだ理由


──様々な企業の面接を受けるなかで、何が入社の決め手になりましたか?


ラさん:アダストリアのブランドは台湾でも展開されていて、元々よく知っていて、好きなブランドも多かったです。好きな服が着れると思うとモチベーションが高まりました。また、いろいろな年齢層にマッチする多様なブランドが展開されていると感じ、入社後もいろんなファッションが楽しめると思いました。


ライさん:元々服が好きで展開しているブランドの服を愛用してたのもあり、アダストリアで働いてみたい気持ちがありました。日本就職を視野に入れていろいろ調べていくうちにJPTIP(Connect Jobのパートナー。台湾にて日本就職のサポートをしている)での求人を見かけ、アダストリアについて調べた時にDXの推進に成功していることを知り、ここで成長したいと強く思うようになりました。


センさん:自分はお客様と一番近い距離で仕事できる小売業界に興味があった中で、アジアの外に出る働き方がしたいと思っていました。アダストリアはブランドをグローバル展開しており、日本や台湾にとどまらない働き方ができる点に魅力を感じました。



センさんの勤務先店舗ではほとんどが日本人のお客さん。コーディネートの提案もする。


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3.仕事をやってみて楽しいこと・やりがい


──皆さんは今それぞれの部署で活躍されているのですよね。仕事をやってみて楽しいこと・やりがいはなんですか?


ラさん:私は今niko and ... TOKYO (ニコアンド トーキョー)の店舗の配属なのですが、一番やりがいを感じるのは自分が役に立っているのを感じるときです。中国人のお客様がいらっしゃった時に中国語を用いて難しい仕事を任されたときは、自分が必要とされていることを実感できてすごく楽しいです。同時にお客様が中国語をしゃべることができる店員を見て、ほっとした顔でサービスに満足している様子を見ると自分の得意なことが活かされていると感じます。


センさん:私も店舗の配属なのですが、お客さんと直接やり取りできてリアルな声を聞くことができるのが楽しいです。日本人のお客様が多いのですが、店舗で使う専門用語などを先輩の対応から学んでいます。特に洋服の細かい違いを説明したり、コーディネートの組み方を説明したりするのは難しいので、そこはまだまだ勉強中です。


──ライさんは本部で勤務されていますが、いかがですか?


ライさん:自分は今台湾事業のサポートを担当しており、特にECサイトやERP(基幹系情報システム)の改善、刷新を行っています。前職と取り扱っている商材が違うので違うところを見つけるたびに新鮮で楽しいです。プログラミング言語や業務システムの構造などの基本的なIT技術の勉強も同時におこなっているのですが、どう応用するか考えるのがすごく楽しいです。


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4. 入社して3か月のいま、自慢したいアダストリアの魅力

──実際に入社してから3か月が経ちますが、皆さんにとって、アダストリアの自慢したいところはなんですか?


ラさん:私はアダストリアで働く「人」を自慢したいです。働いている人はみんな明るく優しく話しやすくて挨拶ができる人が多いです。自分がそんな会社で働いていることをぜひ自慢したいです。


センさん:私も、アダストリアは人を大切にする会社だなと思います。社員同士でも相談しやすい関係になっており、一年目からすごく働きやすいです。また、お客様のニーズに常に応えており、お客様との間に信頼関係があるのでリピーターが多いんだと思います。


──オフィスでも、皆さん明るく挨拶されていらっしゃいますよね。言語の壁もあるなかで、相談しやすい環境はとても大事ですね。


ライさん:自分は社員にステップアップの機会が多く与えられるところやフォローが手厚いところを自慢したいです。

部署には同じ台湾出身の先輩社員がいるので、質問しやすい環境です。ITに関する基本知識から、知識の応用に至るまで丁寧にフォローしてもらっていて、本当に助けられています。


──頼れる先輩社員がいらっしゃるのは心強いですね。やりたいことを叶えられる環境はあるので、様々な挑戦もしやすそうですね。


DX化を進めていきたいというライさん。ITの基礎知識を積極的に学んでいる。




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5. 会社で挑戦したいこと・やってみたい仕事、これからのキャリアについて

──これから会社で挑戦したいこと・やってみたい仕事について教えていただけますか。


ラさん:これは入社前からの夢なのですが、私は将来VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)になることが目標です。

アダストリアでは、単なる物販ではなく、お客様が購買意欲を持つような空間設計をしており、その役割を担っているのがVMDです。VMDは本部でシーズンに応じた展示を企画し、全国へそれを展開しています。


──確かに、niko and ... の店舗はお客さんが入りやすいイメージがありますね。


見た瞬間入りたいなと感じる空間づくりをしているんです。クリスマスの時も、お客様が通りかかった瞬間、「かわいい!(お店に)入ろう!」と言いながら店に入ってくるので、そういう雰囲気を意図的に作り出しています。

今店舗で勤務している経験を活かして、いつかお客様が店舗の外観を見て入店したいと思うディスプレイや展示を作りたいです。

また、中国語と英語も少しできるので積極的に海外で働きたいと思っています。


──ライさんは、これからやってみたいことはありますか?


ライさん:自分は台湾のERP刷新プロジェクトに取り組みたいと思っています。業務の効率化や従業員の仕事量の軽減に取り組もうと思っていて、すでにチームメンバーとのディスカッションを進めています。

最新のAI技術を用いて新規事業の開拓をしたり、AI技術を新しく現場に導入し、人間がやっていた仕事をAIを用いて減らせればよいなと思います。例えば、今まで物流センターではすべて人の手で仕分けしていました。でも、ロボットを導入することで、商品を探したり、仕分けする作業を自動化したり、作業現場の風景が一気に変わりますよね。そういったイメージで、革新的なシステムを導入できたらいいなと思います。


──大規模な改革への挑戦、これからが楽しみですね!センさんはいかがですか?


センさん:自分はグローバルマーケティングに取り組みたいと思っています。自分が好きになったアダストリアを、日本や台湾だけでなく、ぜひ世界中に広めていきたいと思っています。ブランドの良さや良いイメージはどの国でも通用する予感がしているので、ぜひ東アジアにとどまることなく事業を展開していきたいです。


──みなさん、日本で働き始めてからさらにパワーアップされていて、これからが本当に楽しみです。

これからも活躍を応援しています!


本部のカフェスペースにて。同期の仲間と母国語で話せてホッとするランチタイム。