日本就活体験記第16弾~理系ITコンサル企業内定「業界研究が足りなかったことに後悔。理系なので研究と両立しながら、最後までやり切りました」~

今回は韓国出身、名古屋大学工学部 化学工学専攻のDongjoon Leeさん にインタビューをさせていただきました。Leeさんは、大学院進学する同級生が多い環境下で、就活と学業を両立しながら、奮って日本就活に挑戦しました。


エントリーした企業数:30社

面接に進むことができた企業数:10社

3社から内定獲得!



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①自分のスペックを振り返り、日本就活・日本での生活の方が合っていると感じた。


Connect Job :Leeさんは名古屋大学を卒業されているんですよね。なぜ日本へ留学しようと思ったのですか?


私が子供のころ、小学校2年生のころに父の仕事で約5年ほど横浜で生活した時期ありました。

その時の経験をもとに、自分自身の人との距離感や普段の接し方、総合的に自分の性格が日本の方が韓国より少し自分に合っているのではないかと考え、日本留学を決心しました。



Connect Job :留学生として日本に来たうえで、日本で就活しようと思った理由を教えてください!


私がそもそも日本で留学を決めた理由に加えて、自分の現在のスペックを振り返り、

韓国よりも、どちらかというと日本の就職活動、日本での生活に合っているのではないかなと考えたからです。


具体的に言いますと、そもそも日本と韓国の就職活動において、企業が新入社員に求めているものが違うと感じています。

少し偏見も入っていると思うんですけど、日本はこの人材が今後どれほど企業に影響を与えられるか、育てられるか、ポテンシャルを重視する傾向があると思います

韓国の場合、そういったポテンシャルももちろん重要視していますが、どちらかというと即戦力が欲しいという傾向が日本より強めかなと思い、私は新しい環境の中で物事を覚えるのが遅い方なので、そういった面では日本での生活や就職活動が合っているかなと思っています。



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②大学と両立しながらの就活。4年生の6月に初めて内定をもらった。


Connect Job :いつ頃から就職活動を始めましたか?


大学3年の9月でした。

最初は、自己分析だけを始めて、1か月間取り組みました。

名古屋大学は大学院の進学率が非常に高く、多くの方々は大学の3年あたりから就職活動を始めると思います。

3年生の秋学期のスケジュールは、実験がとにかく多くて、その実験に対して書かなければならないレポートがものすごく長くて、時間がかかるようなものばかりでした。

そのため、一日空けて就職活動に集中できるような時間が少し作りづらい環境ではありました。


忙しい中でも業界研究や、学部や学科でどの割合で就職活動をしていたのかなど、少しずつ研究はしていたんですけど、本格的にSPIや面接の対策ができたのは、3年生の冬、2月からです。

本格的に就活を始めた時期としては、割と遅い方だと思います。


Connect Job :初めて面接を受けたのは、いつですか?内定はいつ頃もらいましたか?


4年生の3月か4月ぐらいに初めての面接を受けました。

内定を受けたのは4年の6月で、承諾先を決めたのは4年生の8月ごろでした。



Connect Job :面接はどういう風に準備していましたか?


さまざまなSNS、たとえばインスタグラムにも就職活動が多く載せられているアカウントもありますし、

ワンキャリア等の就職活動用のウェブサイトを利用していました。

この企業にはこういった質問がされたというような情報が載っているので、私が応募する企業のページで研究して、質問への答えを準備していました。

他には、鏡やカメラなどに向かって面接の練習をして、話すときに自分はどんな表情をしていたかを意識しながら練習していました。


Connect Job :答えるのに苦労した質問はありましたか?


普段よく聞かれる質問はほとんど対策してあったので、特に困ることはなかったです。

似た質問もすべて準備した答えを応用して話せばいいだけだったので、特に難なく返せました。

たまに、何でこんなこと聞くんだろうという質問があって、たとえば「自分を一言で表すと」「自分を色、もので表すと」というような質問がありました。

それに対して、瞬発力が効いておらず、上手く答えられなかったことがります。



Connect Job :SPIの対策はどうしていましたか?


今年度の最新版のSPIの本一冊で、問題集をすべて解いて練習をしていたんですけど、それだけで解いた問題ではかなりいい点数は取れたかなと思います。

ただ、SPIの特徴などを理解しておけばもっと点数が取れたみたいなので、SPIという試験自体をもう少し理解しておけば、深く研究しておけばよかったなと思っています。


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③仕事にプライドを持つために、企業理念は重要。年収も重視。


Connect Job :応募する企業はどのように決めたのですか?


仕事しながらモチベーションを維持できそうな環境がある企業なのかを重視していました。

そのためにも仕事にプライドを持つ必要があるなと考え、企業理念だったり、そういったものに私が共感できるかどうかを主に見ていました。

また、多くのIT業界だと、企業理念といっても、かなり似ているものが多くあります。

私が見ていた企業のだと、未来を切り開くような理念と、人のために働く、人のために仕事をするといった主にこの2つに分かれてはいたんですけど、

私の性格的には人のために役に立つような仕事がしたいなという気持ちのほうが強くて、そっちの方向性の理念を持つ企業に絞りました。



Connect Job :内定先に決めた決め手を教えてください!


総合的に私なりの評価をして、年俸だったり、福利厚生、ワークライフバランスといった面を全て様々な口コミサイトなどを参考にして、かなり長い間ずっと研究していました。

総合的に見て個人的に日本で生活する中で最も私に合った暮らしが出来そうな企業を選びました。


Connect Job :最も合った暮らしというのは具体的に何がありますか?

一つ挙げるならやはり総合的な年収です。

私の個人的な趣味やそういった活動をするときに、不自由なくできるような環境が作れるのではないかと思って一つの決め手としてこれがありました。



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④始めるのが遅くて、就活準備が追いつかなかったことに後悔。


Connect Job :就活中に感じた反省点はありますか?


個人的には、企業研究が少し足りなかったなと反省しています。


面接においては企業に対する理解度を試すような質問が多くありました。

始めること自体が遅かったというのもあるんですけど、さまざまな業界にエントリーしていたというのもあって、企業研究が追い付いていなかったなと思います。

業界に対する質問に上手く答えられなかった時が多かったので、そこが反省点です。

クラウドやセキュリティーなど、割とIT業界では基礎的な知識の理解もほとんどなかった頃に、どちらの方を志望しているのかを聞かれて、わからないなとなってしまって。

そこは自分にミスがあったというか、業界研究が足りていないなという実感がありました。


Connect Job :何かほかにやっておけばよかったなと後悔していることはありますか?

一つ目が業界研究です。

上手く答えられなかった質問もあれば、そもそも業界研究をせずに、浅い知識でエントリーした業界が私が考えていたものと違うことを面接で思い知り、受けなければ良かった、時間がもったいないと思いました。

もう一つが、SPIの対策です。

初めてSPIを受けた時、「全ての問題をとりあえず解いた方がいい」という考え方だったので、最後は時間がほとんどなくなってしまってました。

少し解けなくてもいいから、とりあえず解いた問題の正解率を高くした方がいいと後で聞いて、この一つの情報だけでもすごく変わっていたなと思いました。

また、OB訪問も大切です。

企業内の現状をより正確に知る方法だと思っており、ESや面接で自己アピールする方法でもあるかなと思っています。

私自身はOB訪問がほとんどできていなかったので、やっておけば面接やESを書く時に、もう少しスムーズに進められたのかなと思っています。


Connect Job :そこまで突き詰めずとも、応募していたことは就活に役に立ったのではないですか?

このような反省点は就活中に既に感じていて、随時軌道修正していました。

気づいてからは、より業界研究を空いた時間にしたり、インタビューの前には必ず自分が知っている情報があっているのかを確認していました。貴重な経験したなと結果的には思ってます。

でも当時、特に終わった直後は時間が無駄だったなと思っていたので、事前にちゃんとしておけば、そういう思いをせずに済んだのかなと思います。


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⑤リフレッシュも大事。内定が決まるまで、モチベーションを維持。


Connect Job :対策としてやっておいてよかったことは何ですか?


3年生の夏から、就職活動が終わるまで、少しでも時間が空いたら、出来る限り自己分析をしていたんですけど、それを本当にやっておいて良かったなと思っています。

単に自己分析をすることが就職活動の中で楽しかったというのもあるんですけど、自分自身をより深く知ることで、モチベーションを維持できました。

面接の突拍子もない質問でも、自分についてのものだったら、上手く答えられるようになるので、本当に自己分析を夏から始めておいてよかったと思います。

小学校1年生のころからの自分の出来事を、ワードなどで年表のように整理していたんですけど、後で見て、このときにこれもあったなと思って。

振り返ると、このときの出来事の影響で今こういう考え方なんだなという、一つずつ繋がるようになって、解析していくことが楽しかったと思います。


Connect Job :就活を成功に導いた要因は何だと思いますか?


一つ目に、面接やそういった書類、履歴書とかに落ちた通知が来ても、落ち込まずに、「次」という態度で効率的に就職活動に取り組むことが出来たかなと思います。

また、モチベーションの維持のために、途中から遊ぶ日や休む日をあえて作るようにしました。

バイトが入っている日、余裕がある日には、午前だけ少しだけ就職活動の研究など、それかほとんど何もしないか、残りの時間に休むか、友達と遊ぶか、

一週間に1日か2日ぐらいは就職活動以外のことに空いておくようにしていました。

一つの企業に不合格になっても、今後のルーティン、生活にできるだけ影響がないようにしていました。



Connect Job :就職活動で使ったサービスを教えてください!


基本的にはインターネットを活用して情報をできる限り獲得するようにしていました。

また、Connect Jobも活用しました。初めての面接がConnect Jobを通じたものでした。

初めての面接で無駄なことを話してしまったり準備不足なところもありましたが、この経験のおかげで、集中すべきポイントが見えたので、すごく役に立ったかなと思います。


SNSはインスタグラムがかなり役に立ったと思います。

先ほど私が言った、SPIの勉強や面接のアドバイス、これらの質問に対して基本的に答えられるようにならなければならないという質問集のアカウントなどをフォローすることで、頭を冷やすとき、休むときでも就活の情報をみるようになっていたので、役に立ったかなと思っています。


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Connect Job: 最後にこれから就活を始める留学生にアドバイスをお願いします!

30社へエントリーし、選考で落ちた企業もものすごく多くあって、精神的に疲れ切った日もあったので、諦めたくなる場面も多くありました。

でも、全ての失敗には一つでも学べる点があり、ひとつでも内定をもらえれば成功と思っていたので、全ての失敗は成功に結ぶということを忘れずにモチベーションを維持して取り組んでほしいなと思います。






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