User Interview vol.7~日本製品のホスピタリティに感動。専攻を活かし、DXの視点で新規事業を考えていきます~

今回は、韓国出身、亜洲大学のサイバーセキュリティ学部を卒業したKimさんにお話を伺いました。

「会社の理念や価値観に賛同できるか」を最も重視し、見事第1志望の企業から内定をもらいました。



エントリーした企業数:5社

内定を貰った企業数:2社

就職先の企業:石坂産業株式会社


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①日本製品のホスピタリティの高さに感動。自分も開発したい、と日本就職を決意。


Connect Job:本日はインタビューを受けていただきありがとうございます。まず初めに、自己紹介をお願いします。


韓国出身のDonghyeon Kimです。韓国にある理系の大学、亜洲大学のサイバーセキュリティ学部を去年卒業しました。卒業後に日本での就活を本格的に始めて無事内定をいただき、今年10月1日からエンジニアとして日本で働いています。


Connect Job:日本で就職しようと思ったきっかけは?


きっかけは複数ありました。はじめは、日本の文化が好きで興味を持ちました。しかし何よりも大きかったのは、日本製品の品質の良さや日本のサービスのホスピタリティの高さ、丁寧さに惹かれたことにあります。

例えば、飲食店では料理をもっとおいしく食べる方法を説明してくれたり、日本のダイエットアプリは体の分析が丁寧で、感動することが多いです。

そのような経験から、私もホスピタリティ(思いやり)にあふれる商品・サービスを開発したいと思い、日本での就職を決めました。


また、日本の「ポテンシャル採用」に惹かれた部分もありました。 韓国だとスキルを持っている、いわゆる「完成された」人材を求めることが多く、新卒で入社することが難しいです。人柄や企業理念に共感しているかどうかを重視する日本の採用基準に共感しました。



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②企業理念第一で就職活動し、ブレずに決めることができた。


Connect Job: 就活をするうえで企業に求める条件はありましたか?


会社の給料や休暇の数等ももちろん重要だと思いますが、私は会社の理念や価値観に賛同できるかどうかを最も重要視しました。また、会社の成長性も選ぶ際に考慮しており、成長していく会社で自分のキャリアを積みたいと思っています。


Connect Job:内定を貰った企業を選んだ決め手は何ですか?


やはり理念に共感できたことと、将来性の高さを感じたことが大きかったです。

就職先は、廃棄物処理を行っていますが、「資源循環」ができるよう環境に配慮することを会社として大きく掲げ、事業を展開しています。

元々環境問題について関心はありましたが、社長の講義動画を見たときに強く共感して、自分も環境のために何かしようと思いました。

環境問題は現在話題になっている分野なので、内定をもらった企業の事業は発展していくだろうと思います。



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③日本就職の流れや対策はConnect Jobで。日本企業の面接官は優しい印象で安心できた。


Connect Job: 就活はどのように進めましたか?


大学在学中にも一度就活を行ったことがあり、その時は韓国の就活サイトや日本の大手就活サイトなどを使いました。

大学を卒業してからは、Connect Jobのサイトに自分のメールアドレスを登録して、情報収集を行いました。Connect Job主催の就活Webinarに参加して、日本の就活の流れなども確認しました。


就活が始まってからは個別面談でエントリーシートの添削や、面接の練習をしてもらいました。

特にConnect Jobの添削では細かく見ていただき、おかげで自信をもって就活を進める事ができました


Connect Job:日本の就活について、何か印象に残っていることはありますか?


Webテストについて、準備することが多くて大変だなと思いました。しかし、社会で生活する時に役に立ちそうな知識が多かったので、特段苦しむことなく取り組めました。

面接に関しては、どこの企業もとても穏やかな雰囲気で進行され、安心して受けることができました。面接をする前は日本の方々は冷たいという印象があったのですが、思っているよりも温かかったです。

一方で、母国語ではなく日本語で就活しなければならず、その点は難しい部分も多かったです。



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④就活において日本語の勉強は大事。YouTubeやニュースで面接対策・敬語の練習。


Connect Job:日本語はどのように勉強しましたか?



大学3年生の時に趣味として勉強を始めました。今は勉強を始めてから3年ほどになります。

本格的に日本語の勉強に集中したのは大学を卒業してからです。日本就活に関するYouTube動画を見て日本の就活生と同じように情報を得ながら、同時に日本語の勉強もしました。

また、ニュースを見ながら日本の硬い言葉遣い、例えば敬語などを勉強しました。最終的にはJLPT N2を取得しました。



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⑤入社後は、グローバル採用された同期と共に事業開発。専攻を活かしてDXに取り組みたい。


Connect Job:入社後はどのような仕事をされるんでしょうか?


入社してすぐは、グローバル採用された同期と共に事業開発をします。大学時代の専攻を活かし、デジタルトランスフォメーションの観点から新規事業を考えていきます。1年後には、それぞれ、社長に自分の考えた事業をプレゼンテーションする予定です。


Connect Job:入社された石坂産業さんで、やってみたいことはありますか?


本社のある埼玉県には会社が手掛けた里山もあり、鳥のさえずりや、自然の音がたくさん聞こえてきます。こういった音をヒーリングアプリにするのも面白いかな、なんて考えています。

廃棄物処理産業には、ITを使ってできることが沢山あります。ごみの分別をする際、重さを自動で量ったり、AIで判別して仕訳けたり。積極的に仕事に取り組むことで自らも成長していきたいです。




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Connect Job: 最後にこれから就活を始める就活生にアドバイスをお願いします!


情報収集を大事にした方がいいと思います。

募集を開始する時期は企業によってバラバラなので、受けたい企業が受けられない、といったことが起こらないように気を付ける必要があります。

また、日本語の勉強もとても重要だと思います。

特にスピーキングは単語の暗記やリスニングよりも難しい部分が多いので、日本語ネイティブの友達を作って練習することをおススメします。




編集部からの一言

「就活では、企業の大小や社会的な評価ではなく、納得感・満足感があるかがとても大事ですよね。Kimさんのおっしゃるように、日本就職する場合、卒業してからの就職活動では応募できる企業が比較的限られていたかと思います。その環境下でも納得のいく就職先と出会えたのは、しっかりとした就活軸があったからではないでしょうか。」

「様々なツールの活用より、日本就活の文化理解や企業の情報収集を上手にされていますね。日本人就活生と同じYouTubeを見ながら面接対策と同時に、日本語練習にも活かしているのがとても効率的と感じました。」